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自動車関連部品メーカーA社様

今回紹介するA社は自動車関連部品メーカー。製造した部品を金型からスムーズに取り出すため離型剤という薬剤を使用していますが、廃液の処理に多大なコストがかかるという課題を抱えていました。その課題解決に向けてモリタが提案したのが、離型剤の蒸溜濃縮装置。1年に及ぶテストを経て、2015年に導入しました。果たして、その成果は…。

離型剤廃液の処理に、年間約350万円ものコストが

「何かよい薬を知りませんか?」
A社のご担当者様よりモリタの営業マンへ相談があったのは2014年のこと。話を聞くと、離型剤の廃液の処理に頭を悩ませているとのことでした。
離型剤とは、金型から成形品を取り出す際に必要な薬剤のこと。これを塗布することによりスムーズ取り出すことができるため、自動車関連部品の製造工程において、なくてはならないものなのです。
では、A社は何に頭を悩ませていたのでしょうか。

それは、廃液の処理方法でした。
A社では、機械のピットに溜まった廃液をドラム缶に移し、専門業者に委託して処理を行っていました。その廃液の量はなんと年間約109トン。廃棄コストは1年で207万円が必要でした。そこに、廃液を運搬する年間136万円の作業コストが上乗せされるため、なんと1年で350万円ものコストがかかっていたのです。
しかも、ドラム缶運搬時の転倒リスクやドラム缶の置き場の確保といった問題点もあり、早急に改善が必要な状況でした。

離型剤廃液を希釈する蒸溜濃縮装置の導入を提案

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A社の抱えている課題を聞いたモリタでは、早速改善策を検討。離型剤の蒸溜濃縮装置の設置を提案いたしました。
この装置は、ピットから送水された廃液の水分を蒸発させて濃縮することで、廃液の量を6分の1程度に減少させるというもの。廃棄量が減るため、廃棄にかかるコストを低減できる効果を見込むことができたのです。
また、離型剤が希釈された蒸溜水は、再利用が可能となるため、水道料金の節約やリサイクルによる環境負荷の低減といった2次的な効果も期待できました。

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蒸溜濃縮装置は1台1000万円近くもする高額の設備。いきなり導入するのはリスクがあります。そこでモリタでは、この装置のメーカーの協力を取り付け、A社の工場内にデモ機の設置を提案。試験的に運用し、期待通りの効果が得られるかどうかの検証を行うことを決めました。
約1年にも及ぶテストの結果は、見事に合格。
蒸溜濃縮装置を取り付けることで、離型剤の廃棄にかかるコストを期待通りに低減できることが見込めるとして、A社は装置の本格導入を決めたのです。

年額約286万円のコスト減。装置の導入は大成功

蒸溜濃縮装置の導入で、離型剤廃液の廃棄にかかる数値は劇的に改善されました。
まず、大きく変わったのが廃液の発生量。これまでは年間約109トンだった量が84%減の約18トンにまで減少。これに伴い、廃棄にかかっていたコストは年間約207万円が年間約35万円に、廃液の運搬にかかるコストは年間約136万円が年間約23万円に、それぞれ大幅に減少することになりました。廃棄と運搬を合わせたコストの改善効果は、なんと年間約286万円となったのです。

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減ったのはコストだけではありません。蒸溜した水は工場内で再利用するため、水道料金を節約できました。さらに、廃棄量自体が減ったことで、さまざまな効果が出ています。例えば、工場で使用する水をリサイクルすることで、資源の無駄遣いをなくすことができました。また、廃液を運搬するトラックを動かさずに済むため、CO2排出抑制にもつながっています。
コスト削減や地球環境保護など、期待以上の結果が出ていることからA社では別の工場で装置を2台追加導入。業務の改善に役立てています。

お客様の声

かゆいところに手の届く、私たちの強い味方

モリタの営業マンは、ただ物を売るだけではなく、私たちと一緒になって課題の解決策を考えてくれる「課題解決型の営業マン」です。
レスポンスが早く、呼べばすぐに顔を出してくれるので、何かあったら、いつも相談に乗ってもらっています。私たちにとっては、なくてはならない心強い存在です。
感心させられるのは、知識の豊富さ。多少時間がかかっても、こちらの質問には必ず答えを出してくれます。恐らく、日々の勉強を欠かしていないのでしょう。

離型剤廃液の蒸溜濃縮装置の導入についても、細かいところにまでかなり気を配っていただきました。まさに、「かゆいところにまで手が届く」といった印象です。
モリタさんが、よい提案をしてくださったおかげで、コスト面では私たちが想像していた以上の大きな成果を挙げることができました。
隣の建物の製造ラインでも離型剤の廃棄のことで悩んでいたので、すぐにモリタさんを紹介。蒸溜濃縮装置を2台追加購入することになりました。

御取引先様

会社名

自動車関連部品メーカー

ご担当者

非公開

住所

非公開

URL

非公開

事業内容

自動車関連部品の開発・生産等

その他の事例紹介

東洋ドライルーブ株式会社

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